地域交流 ボランティア活動

◇ 東日本大震災・被災地支援報告


第1回 5月15日・16日 (間中・洞内・中村(長)・黒須(幸))

            15日 若林区・八郷中学校体育館  若林区武道館
            16日 若林区・若林体育館   若林区・サンピア仙台

                                              記録    黒須 幸子

 5月月15・16日仙台市若林区の避難所に4名で行ってきました。
1日目八郷中学校体育館と武道館・2日目若林体育館とサンピア仙台の4ヵ所です。若林体育館では、地震で壊れた館内の改修中で屋外での体操となりましたが、外で喫煙中の男性も加わってくれました。どこの避難所も参加者は高齢の方が多かったのですが、小学生や男子中学生、そして京都府からボランティアに来ていた保健士さんや地元新聞社の若者もいました。皆さん最初は戸惑い気味ですが体操をしていくうちに笑顔になり「気に入ったわ、パドル」と声をかけてくれる人や「着の身着のまま逃げたのよ」と話をしてくれる人もいて」気持もほぐれたのかなと思いました。
 津波が襲った名取市ゆりあげ地区にも行きました。ひび割れ塩を吹いた田んぼ、傾いて空洞になった家、逆さ釣りになった大型トラック、鉄筋むき出しの折れ曲がった電信柱、なぎ倒された大木と目を覆うばかりの惨状で言葉もありませんでした。一日も早い復興を願うばかりです。最後になりましたが今回の避難所ボランティアについて全ての手配をしていただいた志賀さんと宮城エリアの協力に感謝申しあげます。

避難所の中でのふれあい


避難所の中の様子

仙台市若林区の周りの様子・傾いた船・瓦礫の山、壊れた家・道路の破壊等々


第2回 6月29日・30日  5名参加 (間中・飯塚・中村・山本・長谷)

記録   山本 ミツ    

 6月29・30日宮城県内の施設4カ所に支援ボランティアで行ってきました。1日目の午前は川崎町包括支援センターで包括支援。このセンターは緑に囲まれたすばらしい環境の中にありました。利用者は70~90代、なぜか皆さん色白で綺麗な方が多い。最初は戸惑いながらも、“きよしのズンドコ節・よさこいソーラン”の曲が流れてくると、座っている人が立ち上がって楽しそうに踊りはじめました。その輪の中に職員さん以外の若い人が入って体操をしていました。聞いてみるとご両親と避難所で生活をしているということでした。運動不足のため、ご両親とご一緒に体操に参加されたそうです。笑顔が印象的でした。
午後からは栗原市のデイサービスセンター郷の湯で介護支援。宮城エリア中村先生の職場でもあります。なんとお風呂は温泉で、フロアーには足湯も完備されていました。♪ 人生楽ありゃ苦もあるさぁー♪ 曲にあわせてパドルを右へ左へ、足を開いて閉じて「これは楽しい!」と汗ばんでいました。帰りは思いがけずに足湯を使わせていただき、最高でした。
 2日目の午前は、東松島のやもと赤井の里で被災地施設支援。ここは津波で1階が水に浸かってしまったそうです。水が来る前に職員さん達が急いで利用者全員を2階へ運び、終わった直後に水が押し寄せてきたので、一人の犠牲者も出さずに済んでよかったと話してくださいました。
午後は富谷町、成田の里で介護支援。まだ開設したばかりでとてもきれいな施設でした。丁度この日が誕生日という利用者さんがいて、みんなでハッピーバースデイを歌ってお祝いをしました。感激のあまり泣き出してしまい、つられて涙、涙、そして大笑い。皆さん人生の大先輩、心遣い、言葉遣いは大事なことだと思いました。いつまでもお元気で長生きしてと願っております。宮城エリアの先生方には大変お世話様になりました。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

6月29日 午前 川崎町包括センターで支援。

第3回  7月19日・20日 (間中・湯川・鎌田・栗田)
              19日 石巻氏  河北総合センター  石巻市門脇中学校
              20日 川崎市包括センター

                記録  栗田 俊子
 7月19日・20日と宮城県石巻地区の被災地域に、会長 湯川先生、鎌田先生との4人で支援ボランティアで行ってきました。午前4時スタート、石巻の道の駅「上品の郷」で
お世話になっている志賀さんと合流、一路今回の一回目の会場石巻の「河北総合センター」へ。大きな体育館に案内されました。まもなく避難所が閉鎖されるということで、体育館に残っている人は少ない人数でしたがボランティアと避難している皆さんと約10名でストレッチ体操やゲームをやり、楽しいひとときを過ごしました。帰り際に一人のおばあさんが「ありがとう。たのしかった。爺さんが家を直しに行っている。もうすぐ家にけえれる。がんばるよ。90歳まで生きるよ」と笑顔で明るく話してくれました。
 午後は石巻市の門脇中学校を訪問しました。入り口の所に「パドル体操歓迎」のポスターが掲示されていました。二階建て体育館の1階も2階も避難場所になっていて、生活空間を使っての体操となりました。ステージの上からのお伝えのため、なかなか細かな指導はできませんでしたが、楽しんでいただけたと思います。会長が一人の被災者の話をじっくり聞いてあげていました。話ができる心境になってきた、したことによって心が軽くなればよいなと思いました。
 その後、市内を見学しましたが、「百聞は一見にしかず」外枠だけの学校、筒抜けになったお寺の本堂、そこがお墓とはわからない状態の墓地、岸壁にできた大きな段差、岸壁にのりあげた船、基礎だけの人家、どこをみても身震いのするような情景が延々と続き、津波、地震の恐ろしさを感じました。 見渡す限りの瓦礫の山で、埃、臭いがすごく、いつになったらこの作業が終息するのだろう、いつになったら元の石巻に戻るのだろう。そんな思いで胸が痛みました。 2日目、午前は川崎町包括センターでボランティアと被災者の人達を対象に支援活動をしました。長谷先生のストレッチ体操のあと、発表会に出したいと「よさこいソーラン」「きよしのズンドコ節」をお伝えしました。短時間でしたがしっかり楽しく踊れました。 午後も同じ会場でしたが、参加者はご夫婦が2名でした。内容は変更しマッサージを中心に行いました。その中でいろいろと体験談を話してくれました。「貴重品を取りに帰り車にのって振り返ると海の底が見えた。足が震えた。怖かった」との会話が一番印象に残りました。その後、パドルストレッチを行い解散しましたが、「今度来るときは、もっと大勢の人を誘ってくるよ。良い体操だね」の言葉を残して帰りました。二日間の体験を通し、避難生活の大変さを知り、平凡に日常の生活が送れることに改めて感謝します。被害地の一日も早い復興を心から祈ります。


包括センターでの発表会の練習風景

第4回 8月30日・31日  (間中・洞内・大井・竹内)
              30日 仙台市長町仮設住宅  名取市見田園仮設住宅
              31日 川崎地区包括センター

        記録   大井 光子  竹内 佐予子
  8月30日、仙台市長町仮設住宅と名取市見田園仮設住宅。 31日は、包括センターに行って来ました。
 1日目、仮設住宅を一軒ずつまわり「体操がはじまりまーす」と声を掛けてお誘いしました。家の全てが流された人、家族を喪った人、震災から半年過ぎても心が閉ざされたままの人、さまざまな思いを背負って暮らしていました。集会場で一時間程パドル体操を行い、心と体をほぐしました。長谷先生の紹介で越智めぐみさん達の二人、アフリカのジャンベという太鼓jが加わりパドルとのコラボで、楽しいひとときを過ごしました。又、タコタコ、イカイカゲームではスルメのお父さんに盛り上がり、笑いの輪ができました。
「久しぶりに楽しかった」、と涙ぐむ人もいて思わず目頭が熱くなりました。


仮設住宅の集会所に集まった人達


 その後、滋賀さんの案内で被災地をまわりました。大分片付けられ、いくつもの家があった場所はコンクリートの土台だけが残り、お花とお線香が置かれてありました。この家の人たちは今どうしているのだろう、どんな家族だったのだろうか、この家の全てのものがゴミとして片付けられ、あの瓦礫の山を高くしたのか・ そんな事を思うと目の前の静かな海が鬼のようにみえてきました。政治家は何をやっているのだと耳にしますが、確実に復興に向かっていました。ただ、災害の規模がとてつもなく大きすぎると、現地に来てはじめて実感しました。


市内をは走っていたバスの今の姿

 2日目の午前中は長谷先生の教室を見学、勉強させて頂きました。間中会長のご指導もあり、よさこいソーランの練習に熱が入り、発表会に向けて夢中でした。午後は障害者のみなさんとの楽しい時間。アフリカン太鼓とのコラボに大喜びでした。
2日間を終えて・・・


 「一人でも二人でもいい、元気になれるひとときをつくってください。ただ、”同情”と”慰め”は必要ありません」間中会長のお言葉が心に残っています。  ただ良い事をしに行くという自己満足なボランティアではいけないと気づきました。この貴重な体験を今後パドルの指導に生かしていきたいと思います。志賀さん、長谷先生、中村先生、お世話になりました.。


一本だけ残った松ノ木をみんなが祭っている。

第5回  10月28日~30日 (洞内・飯塚・神田・中村・長谷)
            28日午後 川崎町包括支援センター
            29日午前 栗原市のデイサービスセンター郷の湯
                午後 松島市ひびき工業団地仮設住宅第一集会所
            30日午前 川崎町隣山村開発センター
                午後 泉区南光台コミュニティセンター

                                                     記録  神田 久子
10月28日午後 川崎町包括支援センター
 町民文化祭に出場の「よさこいソーラン」の練習に参加しました。
練習を重ねる毎にとても上手になりました。今年は1曲ですが、来年は2曲・3曲にしたいという声が出てきていました。来年が楽しみです。.
10月29日午前・・・栗原市のデイサービスセンター郷の湯
 中村先生の勤務先であります栗原市のデイサービスセンター郷の湯で介護支援を行いました。パドルを使って筋肉強化「きよしのズンドコ」を行い ました。あるおばあちゃんが氷川きよしの大ファンでとても喜び満面の笑顔で話をしてくれました。こちらも嬉しくなりました。また、一生懸命に体を動かしていたお爺ちゃんに年齢をお聞きしましたら、なんと90歳と言うことでした。おれは100歳まで頑張ると話してくれました。もう一人のお爺ちゃんは数日で100歳になると聞き、おめでとうございます。と言うと「ご祝儀」はと言われましたので、握手をしてお祝いとさせていただきました。いろいろと話をしてくれました。逆に元気を頂きました。
10月29日午後・・・・東松島市ひびき工業団地仮説住宅第一集会所
 午後は東松島市ひびき工業団地仮説住宅第一集会所で支援。中村先生と同じ職場の狩野さんと6名で行いました。

 まず一戸一戸、声をかけたところ、長谷先生の従兄弟の方を含めて20数名の方ぼ参加がありました。お声をかけた女性の中で、ころんで膝が悪いのでと迷っていましたので、椅子に腰掛けてもできますよとお話した所「それなら行くわ。私のお友達にも声をかけてください。」と言ってくれました。
最後には楽しかったと言って下さいました。指導士にもなりたいと言ってパドルも買ってくださいました。

 支援の内容は、パドルをしようしてストレッチ、二人組になってゲーム「きよしのズンドコ」をしました。「きよしのズンドコ」はかなり盛り上がりました。終わった後、中村先生、狩野さんとはわかれ、海岸沿いを通りました。津波の後は、大分かたづけられていましたが、逆さになったままの船。
 地盤沈下により大きな湖のようになった所があって、胸が、痛む思いでした。

 

10月30日 午前 川崎町隣山村開発センター
         午後 泉区南光台コミュニティセンター
川崎町隣山村開発センターで長谷先生の教室の人達と町民文化祭に参加。
 舞台で「よさこいソーラン」を発表。会場は高齢者が多く、皆さんと一緒に 「北の国から」を行いました。外にはいろいろなお店があり、おそば、新米の試食があり、賑わっていました。午後は泉区南光台コミュニティセンターでM曲の練習・ミーティングを行いました。
 以上で3日間のボランティア活動が終了しました。長谷先生、中村先生、狩野さん、お世話になりました。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。